DF-03 KMC
走行編 その1

DF-03+KMCの組立&走行レポをチームあざらしのねるそんがお届けします。

走行編の舞台は「シンタニインドアサーキット」です。
北海道江別市にある道内唯一のインドアオフロードサーキットで
積雪地域の北海道では非常にありがたい存在です。

コンビネーションジャンプとテクニカルな低速セクションが
組み合わされていて非常に面白いレイアウトです。

一時閉鎖していましたが、コースレイアウトを一新して再オープン
しました。

路面はオフロードコースとしては望外なほどハイグリップで
足回りのセットは標準的なものに比べて硬くなる傾向にあります。

4駆と2駆のラップタイムの差が殆ど無い・・・と言えばどのくらいグリップ
が高いかをご理解いただけるかと思います。
使用するタイヤはコレ。
スリックタイヤです。プロラインのM3コンパウンドをスリック化
した物が良好なグリップを見せます。
インナーは標準の物やヨコモ製の16MでOKです。

路面状況は安定してるのでインナー違いを色々テスト中です。

2駆の場合もフロントにはホールショットのフロント用をスリック化したものを
使用します。ホイールは普通の2駆用のもので大丈夫です。

デフの慣らしを行い、スリッパーを調整してコースインさせます。
まずはデフがスリップしていないかを確認。
4WDのスリッパーは駆動系の保護が出来ればOKと思いますので、まずは

・タイヤを4輪共に押さえる
・スパーを指で回す
・デフのすべりや駆動系ギヤのジャンプが起こる前にスリッパーが滑る事を
 確認。

の手順でスリッパーを調整して下さい。
慣れない内はかなり緩めに設定し、徐々に締め込みながら加速に違和感を
感じないポイントを探すと良いと思います。

※デフはツーリングのようにスルスルである必要はありません。スムーズに
 引っかかり無く動作し、滑らないように調整して下さい。
とりあえずスプリング選びから基本的なセットアップを始めます。
僕の場合ですが、全くデータの無い車の場合は
車高を24ミリに固定し、スプリング選び→ダンパーオイル選び→
車高をいじってみる→リバウンドをいじってみる→ジオメトリーをいじってみる
のような手順でセットアップを進めて行きます。

今回も例に漏れずこの手順でセッティングをいじって行きましたが・・・
避けて通れない大問題が!
「モーターの発熱」です。DF-03のようなレイアウトの場合、モーター周辺の
熱を逃がす事が出来ないので予想はしていましたが、走行開始3分ほどで
熱ダレによるパワーダウンが始まってしまいます。
因みにモーターは10T・ピニオン22・スパー80でギヤレシオは約11.0:1。
そんなに無茶な設定では無いと思いますが・・・・・

現実問題モーターの温度はエライ事に・・・・
で、冷却に関してやれる事は何でもやっちゃおう!という事で
・ゼノンレーシング製「アルミヒートシンクモータープレート」(OPT-0631)
・タミヤ製「DF-03 ヒートシンクバーセット」(OP-924)
を装着し、イーグルレーシング製のファンを取り付けてみました。
ファンの向きはとりあえず「吸出し方向」。この位置に「送風方向」にファンを
取り付けてもモーターカンの排熱スリットから吹き出る熱風に干渉して
効果が望めないのでは?と考えた為です。
実は冷却ファン自体を使うのが初めてなので、ノウハウゼロ(笑)
完全な手探りです。

ボディーを取り付けた状態で如何程の効果があるかは不明ですが
あからさまな熱ダレは無くなりましたので一応効果はあったと信じたいです。

取り付け方法は写真の通りです。配線の都合上ヒートシンクバーは2本だけ
使用しています。
ファンの排熱効果を高める為にギヤケース上部のスリットを写真のように
加工しました。この部分はギヤケースとリヤバルクを結ぶストレスメンバー
となっていますのでこの加工はいいのかな???とも思いましたが、実走行
での違和感はありませんでした。

後は数パック走らせた後に異常が無いかをチェックですね。

排熱促進方法に関してはさらに効果的な方法を提案できる予定です。
DF-03ユーザーの皆様は期待して下さい。
セティング項目のひとつとしてテストしたのがフロントワンウエイです。
ハイグリップ路面でシャープなハンドリングを得るのに有効な部品だと
思われます。
実はブレーキを使ったジャンプの姿勢制御が難しく感じる為に、今まで
あまり使った事が無いアイテムです。

どんな結果が出るか興味津々です。

使ってみた感想ですが、小さいコーナーのターンインはフロントデフ仕様
に比べてシャープになる感じ。高速コーナーでは殆ど差は無い・・・・
と言ったところでしょうか。
どちらの仕様を選ぶかは好みと路面状況によると思います。
仕様を固定せず、セッティングアイテムのひとつと考えるのが良さそうです。

シャフトドライブ+フロントワンウエイの場合、リングギヤの破損が出る事が
ありますのでスペアは用意しておくと良いと思われます。
そんな訳で初回のテスト走行は終了。
車全体の印象は「物凄く普通に走る」です。もうちょっと苦戦する事を予想
していましたが、ファーストコンタクトとしては上出来の部類と言えるのでは
ないでしょうか?

破損やトラブルも殆どありませんでした。
ラップタイムも走り始めが17秒49、最終的には16秒68までつめることが
出来ました。
KMCコンバの印象ですが、ノーマルのDF-03に比較して
・リヤグリップが安定している
・ジャンプの姿勢が前下がりになりづらい。
・コーナリング中の舵の効きが良い
と感じました。
前後重量配分の変更はローターンモーター使用時には良い方向に作用して
いそうです。

DF-03オーナーでバラセルに抵抗が無い方は試す価値アリと思いますよ♪
  
さて、表題にもあるTRF501Xをやっつける(笑)日取りですが、年明け後には比較テストが出来そうです。
セッティングに関してはちょっと迷走気味な部分もありまして、納得できるレベルには到達出来ていない状態です。
暫定的に現在の仕様をアップします。

DF-03KMC 2006/12/24 シンタニインドアサーキット(pdf)